[生き物地元紀行]


先々週くらいのこと。
近所で変わったものを拾いました。
猫を拾ったのと同じ、家と家の隙間にあるほっそい小道、その隅にそいつはいました。


黒っぽくてトカゲのような形。
・・・イモリ?


前日の夜強い雨が降っていたので、山から流されてきたのかな?
足の先でそっとつついても動かなかったので、死んでるのかなと思い、その時は放っておきました。


仕事が終わり、帰りにまたそこを通ったら、なんか位置がさっきと違うのです。
もしかしてと思い、ソロソロと指で突付いてみたところ、足がピクリと。


・・・生きてるyo(;゜д゜)


そっと手のひらに乗せて見てみると、自分の知ってるイモリとはちょっと違うことがわかりました。
まずイモリより大きいし、皮膚の感じが違う。
イモリの皮膚はもっとザラッとしたトカゲっぽい感じなのですが、こいつは皮というにはちょっと柔らかそうな感じ、例えるならカエルの皮膚のような。


この形状で、(多分)両生類でイモリじゃないというと、他に思い当たるものはこれしかありませんでした。


サンショウウオ


家に持って帰ってバケツに水を少し入れた中に放してやると、一瞬びっくりしたのかパシャパシャ動いてたけどすぐにおとなしくなりました。
ネットで検索してみたところ、どうやらこいつはクロサンショウウオという種類だということがわかりました。
生態を調べると、幼生時はえら呼吸で水中暮らし、成体になると肺呼吸で陸生になって(この辺はカエルと一緒ですね)、泳ぐのは上手くなく溺れたりすることも・・・?((((゜Д゜;))))


慌ててバケツの水をひたひたに減らして葉っぱやら石を入れてやると、葉の影に潜ったりしてました。
よく見ると、目がくりっとしていてかわいいかもしれない・・・(* ̄_ ̄)顔はトカゲよりカエルに似ていますね。


サンショウウオというのはもっと山深いところに住んでいるものと思っていたのですが、結構身近な生き物だったんですねえ。
昔裏山の田んぼや池でよく見かけた白くてアケビのような卵、ずっとイモリのものと思っていた(親もそう思っていたようです。てか親から聞いたのか)あれが、実はサンショウウオの卵だったのです。


拾ったサンショウウオは後日、その卵を見かける辺りの山の堤の畔へと放してもらってきました。自分が行きたかったのですが、平日明るいうちは行けそうになかったので・・・



今も元気にやってるといいものです(´ー`)